アートソムリエ山本冬彦推薦作家による装幀画展2019
アートに精通している方なら、
この方のお名前はご存知なのではないでしょうか？
アートソムリエ山本冬彦さん
サラリーマンコレクターの第一人者であり、若手作家を
応援してくださる、アーティストにとっては神存在。
もちろん、以前より山本さんを存じ上げていたのですが、
美人画のコレクターさんというイメージが私の中にあったので
私のへんてこりんな絵では一生ご縁がないと思っていました。
が、、、、！！
ある日突然、ご連絡を山本さんから頂いて
とってもビックリしました。
2017年スパイラルでのアートフェア
「spiral take art collection2017 蒐集衆商」
に参加させていただいたとき、ご覧になって
連絡をくださったとのことで、
私の絵を面白いと言っていただいたことに
感激しました。
動画を発見 私の作品もちらっと映っています
spiral take art collection 2017 蒐集衆商 セレクターインタビュー
その後、山本さん企画の展示に参加させていただくご縁があったり、
今回は装幀画展への参加を致します。
20名の作家が好きな文学作品を選び、
そのイメージで絵を描き、さらにその絵を元にブックカバーを
デザインするという企画展です。
実際に絵をカバーにし、本にかけて
原画とともに展示します。
金子みすゞの「金子みすゞ名詩集」
私は、かねてより気になっていた
金子みすゞさんの詩集を選びました。
彼女は若くして自らの命を絶ってしまうのですが、
なんというか、詩をよんでいると
彼女が死を選んだことが、わかってしまうような
繊細さと優しい目線が心に染み入るのです。
このひとつひとつの言葉にふくまれる
深い思いやかすかな機微のようなもの
相手や自然を思いやる気持ち
忙しく日々を生きていると忘れてしまったり
見過ごしてしまうようなもの
それを汲み取ってしまう感性が
ときには針のように彼女の心に刺さるのだな
とはっとしたり、切なくなったりしました。
こんな繊細な詩を作品にするということが
ためらわれましたが、
「月日貝」
という詩に心惹かれ、それをイメージした
作品を作ることにしました。
「月日貝」金子みすゞ
西のお空はあかね色、あかいお日さま海のなか。
東のお空真珠いろ、まるい、黄色いお月さま。
日ぐれに落ちたお日さまと、夜明けに沈む
お月さま、逢うたは深い海の底。
ある日漁夫にひろわれた、赤とうす黄の月日貝。
ほんとうに片方が赤、もう片方が白なんですね、この貝。
不思議な貝。
それをお日さまとお月さまが海の底で出会ったという
言葉を綴ったみすゞさんの感性が
とても好き、と思ったのです。
それを思って、作ったのが以下の作品。
金沢と銀座で巡回展示します。
この作品をデザインしたブックカバーも展示されます。
原画も実際ご覧いただきたいです。
金沢か銀座どちらかお近くにいらした際は、
お立ち寄りいただけたら嬉しいです。
展示詳細
ギャラリーmusse
2019/10/12（土）-10/23（水）
12：00-19：00【定休日 木、金】
〒920-0999
金沢市柿木畠3-12階
ギャラリー枝香庵
2019/10/31（木）-11/7（木）
11：30-19：00【会期中無休】
〒104-0061
中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング8Ｆ
#金子みすゞ #月日貝 #装幀 #ブックカバーデザイン
